外壁塗装のメリット

外壁塗装には建物の美観を高める働きはもちろん、外壁そのものを保護するという大切な役割があります。

外壁塗装のメリットについては以下のようなものがあります。

・外観を美しく整える

・外壁を保護し、耐久性や防水性を高める

・塗料の機能によっては断熱効果、遮熱効果、セルフクリーニング効果など

 

◆耐久性

外壁塗装は外壁の耐久性を高めます。

塗料の主な種類には、耐久性の弱い順からアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系があります。

フッ素系塗料は耐久性に優れており、風雨や直射日光に晒され最も傷みやすい屋根材の塗装に用いられるケースが多くあります。

現状外壁の塗り替えに最も使われている塗料は、耐久性と価格のバランスがよくコストパフォーマンスに優れたシリコン系塗料となっています。

 

◆防水性、透湿性

外壁には水分や湿気に弱いものもあるため、塗装によって防水性を高めて外壁を傷みから守り、雨漏りなどを防ぎます。

また結露を防ぐためには、水分を遮断し湿気は通すという透湿性も重要です。

 

◆断熱効果

冬は暖かく、また夏は冷房効果を高める働きがあります。

遮熱効果のあるものと併用することで効果が高まります。

 

◆遮熱効果

直射日光による外壁や屋根表面の温度上昇を抑える遮熱効果で、室内の温度変化を軽減する事ができます。

夏場の冷房効果を高め、また断熱効果のあるものと併用することで冬場の室温も安定させる事ができます。

 

◆セルフクリーニング効果

光触媒塗料や、微細なセラミック樹脂を配合した塗料などでは、外壁に付着した汚れを雨が降った際などに自動的に洗い流すセルフクリーニング効果を持つものがあります。

 

 

外壁塗装のデメリット

外壁塗装のデメリットについては特にありません。

あえて挙げるとすれば、外壁塗装は永久的なものではなく数年~10数年の間隔で定期的な塗り替えが必要になるという点がデメリットと言えます。

ですが、外壁を守るためには塗装の他に有効な方法はないので、建物の維持管理としてはどうしても必要になります。

 

外壁塗装については、クラック(ひび割れ)や塗装剥がれなどの程度に合わせて塗装を行う前に下地補修を行います。

あまり劣化が激しくなってから塗り替えを行った場合、外壁自体にも傷みが生じている場合もありますし、補修の費用も高くつく事があります。

そのため、外壁そのものにダメージが届く前に早めの塗り替えを行うほうが効率がよく経済的である場合が多いです。

 

・最大のデメリットは定期的な塗装を怠ることで生じる外壁そのものの劣化

最大のデメリットは定期的に塗り替えを行わなかった場合に生じる外壁そのものの劣化です。

定期的に塗り替えを行い外壁を保護することで外壁自体の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことが可能になります。

 

外壁の塗装がひび割れていたり、剥がれていたり、またチョーキング(手で触ると白い粉が付く)が起こっていたりといった劣化した状態で長く放置すると、外壁に水分が染み込むことで雨漏りの原因になったり、外壁や外壁内部の鉄筋に腐食が起きてしまいます。

そうなると、修繕に掛かる金額が大きくなるので、外壁の塗装に異常が見られる場合は、早めに施工業者に見てもらったり、見積もりを依頼したりするようにしましょう。

外壁の塗装については、塗膜の耐久年数が塗料により数年~十数年となります。そのためおよそ10年に一度程度は施工業者に状態を確認してもらうということも大切になります。